de:code 2018に行ってきた
感想というか後で見る用のメモというかそんなの
セッション
DAY 1
KN01 基調講演
女性が活躍~とかそういうやつなのか平野さん以外全員女性だった。けど性別とか関係なくプレゼンの腕で登壇者を選んでほしかった (女の子がキャッキャウフフしているのを見るのは楽しいけどそういうイベントじゃないでしょ)
英語でしゃべってた3人のプレゼンはすごく安定してうまいと感じた。わざわざ日本に呼んでしゃべってもらうくらいの人だからなのか、私の中で英語補正が入っているのか
AD19 岩永さんのやつ
実を言うと.NET Frameworkはもうだめです。 突然こんなこと言ってごめんね。 でも本当です。
もうしばらくすると.NET Framework 4.8がリリースされます。
それが終わりの合図です。
って話だった気がする
AC14 高橋さんのMRのやつ
AC07 ユニティさんのMRのやつ
AI61 C#でニューラルネットワークを~
今回のde:codeから始まったシアターセッション (休憩中にEXPO会場で15分)
AD14 井上さんの.NETの話
クイズは全問正解できた。WPFのコードネームを覚えていた自分に関心した
DAY 2
AC02 かずきさんのデスクトップアプリの話
これからデスクトップアプリ作るならUWPだよね。サイドローディングが簡単になっているのは知らなかった
1803で増えたタイムラインに対応させる、っていうのは全然頭になかったのでなるほどって感じ (この手の技術について行けていない自分を再認識できた)
AD43 井上さんのVisual Studioの話
この辺は最新を追えている気がした
デモ見れてよかった
AD24 GitHubの人の話
エンタープライズ版なんてのがあるんだね
AC11 Windows MLの話
AD39 .NET CoreでCloud Native API~な話
dockerは必須
AD61 Blazorな話
シアターセッション
使えるけどまだ使っちゃだめよ、って話
使いたい
AC05 荒井さんのやつ
相変わらず見づらい、けど見ちゃう
Level 300なのでそんなに難しいことを言っているわけではなかった気がする (理解できないところが記憶から消されている可能性はある)
AD17 しばやん先生のやつ
ASP.NET Coreな話
冒頭で「シャッター音禁止」を明言してくれたので一度もシャッター音を聞かないで済んだセッション。超快適だった (音だけでなく写真撮る動作もうっとうしいし、全セッション写真禁止でもいいと思った)
話もデモも面白かった。 最終セッションなので1時間くらい延長してもいいのに (
クイズは全問正解できた
感想
アプリに不満はなかった。改善してるなーすごいなーって思った
今回から全席完全入れ替え制になってた。どこかでアナウンスしてたっけ?
twitterにスタッフに対する愚痴が流れたらしいけど、本職ってわけでもないだろうししょーがないとおもう。最後尾の札を持ったスタッフが列の中間くらいにいて多方面からそこに並ぼうとしているのはさすがにどうかと思ったけど
こういうのに参加しないとモチベーションが上がらないので行ってよかった
DateTimeOffsetの比較について
知っている人にとっては何をいまさら、な感じなことですが知らなくてググってしまったのでメモメモ
確認は.Net 4.7.2でやってます。それ以外の奴や今後のことは知らない
Q
var t1 = new DateTimeOffset(2018, 5, 15, 12, 0, 0, TimeSpan.FromHours(0)); var t2 = new DateTimeOffset(2018, 5, 15, 12 + 1, 0, 0, TimeSpan.FromHours(1)); var t3 = new DateTimeOffset(2018, 5, 15, 12, 0, 0, TimeSpan.FromHours(1)); Console.WriteLine($"{t1} : {t2} = {t1 == t2}"); Console.WriteLine($"{t1} : {t3} = {t1 == t3}");
DateTimeOffset
型のt1~t3の比較です
コンソールにどうでるかというと
A
2018/05/15 12:00:00 +00:00 : 2018/05/15 13:00:00 +01:00 = True 2018/05/15 12:00:00 +00:00 : 2018/05/15 12:00:00 +01:00 = False
t1とt3が異なるのは当たり前ですが、t1とt2は同じ値ということになります
DateTimeOffset.Equals Method (DateTimeOffset, DateTimeOffset) (System)
にも同じこと書いてあるのでそういうものなんですね (UTCでの比較しかしないのかな?)
注意
そういうものなんですが、そういうものだと気づかずに困ったのが変更通知するプロパティです
// こんなの作ってあったとして static ReactiveProperty<DateTimeOffset> Time = new ReactiveProperty<DateTimeOffset>(); Time.Value = t1; // 変更通知が飛ぶ Time.Value = t2; // この代入では変更通知が飛ばない
って感じになります
ReactivePropertyが悪いわけではないですよ
自分で書いてもif (_time == value) return;
とか書くしDateTimeOffset
が同じって言うなら同じ値なんですよね
気を付けよう
トラブルシューティングゲーム
今回は実際に実務行った調査の流れをざっくりと書いてみようとおもいます
実務なので詳細は書けませんが(関係者にこのブログを捕捉される恐れもあるし)、私はこんな感じで原因を探したよというメモ的なやつ(今回の調査で新しい知識も得たので)
このブログが誰かの助けになったらさいわいです
構成
サーバー+クライアントの2台構成で、サーバーには常時起動のサービスが複数とWebアプリ(IIS)
サーバーにはそれ以外に他社製の何かも入っている模様
サーバーOSもハードも不明(OSはたぶんServer 2016、ハードは小さい奴らしい)
クライアントPCは今回関係ないので割愛
第一報
サーバーが応答しない
常駐アプリを作っている人でこんな報告が来た時に「私は悪くない」といえる人が世の中に何人いるでしょうか?
テスト環境でいくらヒートランしてもしょせんテスト環境だからね、実環境では何が起こるかわからないよね
続報
- サーバーへのPINGも失敗
ということでサーバーがOSごと落ちているっぽいです
- 数日前にも同様の現象があったらしい
再現性があるのはいいことですね (白目
再現させるよ
実環境ではいろいろなことができないので(納品したものだし)何とかテスト環境で再現させます
といっても私はソフト担当なのでハードの調達とか再現テストとかは全部ほかの人任せ。さっさと再現させてよ~的なスタンスです
可能な限り実環境と同じ条件で動かしたらめでたく再現してくれました。これで調査がはかどるね
まぁ再現しなかったら「気のせいじゃね?」で終わらせるんですが
まずはログを見よう
こんなこともあろうかと私のアプリはちゃんとログを吐いているので収集してもらいます (当たり前)
OSが逝っているのでWindowsのイベントビューアーのログも収集してもらいます
ログを見た
自分で出しているログではネットワーク系のエラーが大量に (redisとかHttpClientとか)。例外の内容はリソース不足
イベントビューアーのシステムログではIISのリサイクルがリソース不足で失敗、がたくさんでて徐々にいろんなのがリソース不足で失敗して最後におなくなりになってました
リソース不足とは
メモリの空きがなくなったかハンドルの空きがなくなったか、どっちかですかね?
最近ハンドル不足って聞かないのでメモリ不足(メモリリーク)の線で調査します
再現する環境ができると数日に1回OSが亡くなるので情報収集もらくちんちんです
パフォーマンスモニタで収集してもらう
とりあえず空きメモリと作ったプロセスの使用メモリと.Net系のメモリのカウンタと、あとは再現させるのだるいのでそれっぽいものいろいろまとめて収集してもらいました
どんどん減っているのが空きメモリです
右肩上がりなのはGCの回数たち。 空きメモリが少なくなったら必死にGCで空きを作ろうとしているけなげな様子がうかがえます (かわいいやつよ
ということで空きメモリが無くなってOSが止まってしまったことは間違いなさそうです
ところが我々の入れたアプリには空きメモリを食いつぶすほどのメモリを使っているものがいませんでした
スナップショット的な情報が欲しい
パフォーマンスモニタの結果を見ると線形的にメモリが食われているのがわかります
ということである程度動かした状態でシステムの情報を見れば原因が分かるかもしれません
とりあえずリソースモニターのメモリタブの情報をとってもらいました
使途不明メモリ??
全プロセスの使用メモリの合計と使用中メモリの合計が全然合いませんでした。なんだこれ?
ドライバーなんかがリークしてる???という疑惑が出てきたので
このアプリで情報収集してもらいました (私の環境では落ちて情報取れないんですが、収集したファイルは見ることができるので)
収集したファイルをRamMapで開いてProcessesタブを見てみると・・・
プロセスがいっぱいあるよぉぉぉぉ~~~~~
上のスクショではcmd.exeがたくさんありますね。数万行cmd.exeが続きます。PIDも普段見ない桁になってますね。楽しいですね
cmd.exeのほかにはPING.exeやRoboCopy.exeなんかもたくさんありました
タスクマネージャーで見てもこんなにたくさんのプロセスはいないので (いたらさすがに気づくよね) いわゆるゾンビプロセスというやつらですね
このへんで担当者から聞いたのですが、batファイルで定期的にコピーやPINGを実行しているらしいです。上のゾンビたちはその残骸ですね。
ゾンビさがし
どうやらゾンビプロセスたちがメモリを食いつぶしていたようですね (一つは20kくらいですが塵も積もれば山となる)
今度はゾンビに関する情報収集です
Zombie Processes are Eating your Memoryrandomascii.wordpress.com
この中ではCreateProcessのハンドル閉じないとリークするよー的なことが書いてあったような無かったような・・
そこで紹介されている
このプログラムがゾンビを探してくれます。C#で簡潔に書かれているのでわかりやすいです
FindZombieHandles
85013 total zombie processes. 170014 zombies held by (4) 49164 zombies of \Device\HarddiskVolume4\Windows\SysWOW64\Robocopy.exe 49164 zombies of \Device\HarddiskVolume4\Windows\SysWOW64\cmd.exe 24582 zombies of \Device\HarddiskVolume4\Windows\System32\PING.EXE
わーい、たくさんみつかったよぅ~~
held by (4)
はPID 4の人が持っているハンドルで、PID 4はsystemさんですよね・・・
試しに何か立ち上げて終了してみる
メモ帳立ち上げて終了を数十回繰り返すと
48 zombies of \Device\HarddiskVolume5\Windows\System32\notepad.exe
全部残ってる!!!!
あとは任せた
呼吸するだけで太るような状態のシステムで我々はいったい何ができるのだろうか?
ということであとはサポートにぶん投げて終了 (現象が発生するのは特定のハードだけだったので)
自分が原因でないトラブルは他人事っぽい感じで関われるからたのしいね (楽しくない